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蒼と赫の邂逅
それが本当のキミだろう
更新:2006/12/30
修正:2009/07/09

「お前が……」

 憎むべき存在でいい。

「お前が……志乃を……」

 君を此処ザ・ワールド束縛ログインしてさえおけば

「志乃を……ッ!」

 君がぼくを追いかけてくれる。ぼくを殺そうと。
 どんな理由でも構いはしない。本当の『求める者』が何であろうと、今、この瞬間、ぼくを君が見続けてくれるんだから。

「志乃を返せェェエエェッ!!」

 ぼくは目標となろう。それを君が望むから。そしてぼくも望むから。ドロドロに熱された恨みに満ちた表情、視線。ぼくを心から憎んでる。そこには感情がある。それがぼくに向けられる。

『 ソレガ ホントウノ キミダロウ ? 』

 それでいい。本当の君を見せて。紅い死キミの瞳に蒼い炎ぼくを映して。

 ぼくも君を見つめているから。

 でも君より先を行かなければ。そうじゃなきゃ追いかけられない。いつ終わるかわからないこの遊戯は寂しさと嬉しさが入り混じる。もうぼくにも、君にも――そしてふたりの間には、必要のないものだ。
 それでも心の片隅に巣食ったものが消えてくれないんだ。どうしてだろうね。わからない、わからないけど。本当は、わからないんだけど、本当は本当は、本当は、ずっと君の傍にいたかった。

 そんなの戯言だ、って嗤ってくれよ。ハセヲ。










後に書く『DD』と被ります。
記憶を無くしての再会。ハセヲからするカイトは愛しい存在から憎らしい存在へ

-----修正後感想----
見直してみたら、これはなんだかカールと被るような……。
……ハセヲ愛されてるね←
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