憎むべき存在でいい。
「お前が……志乃を……」
君を
「志乃を……ッ!」
君がぼくを追いかけてくれる。ぼくを殺そうと。
どんな理由でも構いはしない。本当の『求める者』が何であろうと、今、この瞬間、ぼくを君が見続けてくれるんだから。
「志乃を返せェェエエェッ!!」
ぼくは目標となろう。それを君が望むから。そしてぼくも望むから。ドロドロに熱された恨みに満ちた表情、視線。ぼくを心から憎んでる。そこには感情がある。それがぼくに向けられる。
『 ソレガ ホントウノ キミダロウ ? 』
それでいい。本当の君を見せて。
ぼくも君を見つめているから。
でも君より先を行かなければ。そうじゃなきゃ追いかけられない。いつ終わるかわからないこの遊戯は寂しさと嬉しさが入り混じる。もうぼくにも、君にも――そしてふたりの間には、必要のないものだ。
それでも心の片隅に巣食ったものが消えてくれないんだ。どうしてだろうね。わからない、わからないけど。本当は、わからないんだけど、本当は本当は、本当は、ずっと君の傍にいたかった。
そんなの戯言だ、って嗤ってくれよ。ハセヲ。
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後に書く『DD』と被ります。
記憶を無くしての再会。ハセヲからするカイトは愛しい存在から憎らしい存在へ
-----修正後感想----
見直してみたら、これはなんだかカールと被るような……。
……ハセヲ愛されてるね←
記憶を無くしての再会。ハセヲからするカイトは愛しい存在から憎らしい存在へ
-----修正後感想----
見直してみたら、これはなんだかカールと被るような……。
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